イーノが始めて手掛けた「アンビエント・リミックス」はおそらく、ザ・グリッド「ハート・ビート」で、続いてマッシヴ・アタックやスエードを手がけても、どれもがバッド・トリップにしかならず、「アンビエント」ではあっても「チルアウト」には適していなかった。「ハートビート」よりも2年前にザ・KLFがペット・ショップ・ボーイズやディペッシュ・モードのために仕上げたものが「アンビエント・リミックス」の機能性をすでに固定し、方向性が定められた後だったから、それはなおさら時代遅れに感じられたのである。アレックス・パタースンがマラソン「ムーヴィン」に延々と『エアポーツ』をミックスしたり、彼の仕業ではないかとされるピンク・フロイド『ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア』のフル・リミックスがいかにも快楽的であったこととはあまりにも対照的で(後にジョー・クラウゼルがリ-エディットした『ミーツ・マニュエル・ゲッチング』も同じ)、この時期に残されたリミックス・ワークは、ジ・オーブによるYMO『テクノドン・リミクシィーズ2』、マッシヴ・アタックvs マッド・プロフェッサー『ノー・プロテクション』、チャプター・ハウスのフル・リミックスも手掛けたグローバル・コミュニケイション『リモーション』、クルーダー&ドーフマイスター『ザ・K&D・セッションズ』、そして、ナーヴ・カッツェ『ネヴァー・マインド・ザ・ディストーション』などが秀逸。 (via 「アンビエント・リミックス」の誕生 | STUDIO VOICE ARCHIVE)
(via superneet)